気が付けば未来がやって来た
未来はやっかいだ、音もなく訪れ
今を惜しむ時間すら与えてくれない
過ぎてしまった未来、過去は捨てられない
それでも未来は
おとぎ話や人並みの理想を求めたことはありません。
受け入れて欲しいとか信じて欲しかっただけなのです。
そうであることを見せて欲しかったとも言えます。
どうでしょうか
今夜あたり
そうですね
ちょうど新月闇夜ですね
あの路地裏辺りなどぴったりではないですか
いいですね
ところで君はどっち担当でいきま
トウモロコシ畑の迷路は得意
教会につづく道も覚えているけど
あの人のことは忘れられなくなる
学校へ行くのは好きだし
帰り道も覚えているけど
あの人
窓際に足をかけて、じゃあ私行くけどちゃんと治してね。と言って、
彼女は綺麗な青い羽でどんよりした灰色の空へ飛び立った。
僕は白い白い壁と天井とそれから機械と