人が奪った痛む大地に花の芽がでる
鳥や風や雨や人では無い者達がやって来て
痛む大地に種を蒔く
緑色の包帯達
大地の呻きは人の耳には届かなくて
人は
唄を忘れたカナリヤは
後ろの山に捨てられた
引き剝がされた自由のための
忘れた唄
青い空へ木々の中へ
カナリヤは帰りたかった
あの山へ
手
あなたの重荷になって居たとしても
私は幸せだから仕様が無いの
あなたがいつも誰かに電話していても
私は気付きたくなくて仕様が無いの
あなたから見
慎ましく生きております。
慎ましく嗚咽を漏らしております。
空が青く眼が染まる光景が広がる限りはこの目玉
失くすわけには行かぬのです。
人の根源 成