今日のポエムが明日の活力

青い日々の影

投稿日:2017-03-20 11:35:05

バラライカの三弦の旋律が鳴り止むと
僕らはまた歩き出さなければならない
でも何処へ?
行く当てがあったためしはないし
何より僕らにはそこへ行けるだけの
切符を買う金がなかった

いつも空っけつで
それでいて不安で
やり切れなくて
時々は死んでしまいたくて
でも死ぬなんて度胸のいることをするだけの
「勇気」ってやつが
身体のどこを探したって見当たらなかった

痛いことや怖いことは嫌いだけれど
色んな原因を
他人や自分に求めていくうちに
また深く傷つけたり
手酷く傷つけられたりする

愚かで

度し難くて

救いようのない

いつの時代にも少なからずいる
疫病神
恐るべき寄生虫
あらゆる悪徳を孕んで
丸々と肥え太った悪魔

在り来たりな
数々の破滅の底で
「僕」という存在の輪郭が
徐々にはっきりと浮かび上がってくる
だがそれも
愛されることに慣れた
街の夥しい数の群衆によって
踏みつけ 蹴られ
街の隅に
他の多くのゴミたちとともに
ひび割れ 打ち捨てられていくだろう

それを眺めるまた別の「僕」は
既視感にも似た悲しみを感じながら
どうしていいのか わからない
いつものように為す術なく
当たり前に 途方に暮れていく


電車が終着駅に着いてしまえば
僕らは列車を降りなくちゃならない
耐え難い沢山の苦痛と
逃れることを許されなかった様々な労役の後に
何に一つ出来ることのない
まるっきり なにもない僕は
何の意味も与えられない
何の意味を与えることができない
ただゆっくりと流れるだけの
透明の涙を流し続けている

やがて来る
また別の春の日々に向かって
僕はなんとなく涙の川を流し続ける

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