クリスマスでもサークル活動。
リンゴのケーキを持って行きます。
みんなに配るフリをしながら
本当に渡したいのは君だけなのです。
「なんでリンゴ?」と訊かれたら
「旬だから」と答えるのです。
本当はレシピが簡単だから。
そして禁断の果実と掛けたなんて言えません。
クリスマスツリーこそ、知識の樹。
最古の恋人達が口にした禁断の果実が実る樹。
神を裏切って善悪の知識を得た人間は、
そのことも忘れてお祭り騒ぎです。
それでも君に少しだけ心が伝わるなら
私は蛇でもリリスでも構いません。
こんな私の所に聖ニコラウスは来ないでしょうが
願いが叶うなら、ハンドミキサーが欲しいです。
木を隠すなら森の中。雪の中の白ウサギ。
悪巧みは日常茶飯事、実行するのは凄く稀。
これでも結構緊張しているのです。
出来れば何もしないでいたいぐらいに。
それでも、それでも。
だって、クリスマスですから。
君が「おいしい」と言ってくれるのを信じ、
私は泡立て器を握るのです。
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